イメージ:刈り敷きの畑

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「ふたば」での野菜の栽培方法をご紹介します。

草生栽培

写真:草生栽培

「ふたば」では、出来るだけ石油など化石燃料に頼らない農業を目指しています。
多くの農業では作物以外の生えてくる植物、所謂「雑草」と呼ばれている畑の草をなるべく生やさず、取り除くやり方をします。
もちろん作物の周りに他の植物が生育することで、その作物の光合成の阻害や、風通しが悪くなり蒸れてしまい病気が発生し、 デメリットがとても大きく、最悪まったく意中の作物が生育しない場合もあります。
ただし、土の表面が露出し土壌が流亡しやすくなる、表層の微生物がダメージを受ける、 単一の植物しか生育しないことによる土中の微生物の単純化というデメリットもあります。
そこで「ふたば」では、作物の生育ステージにより「雑草」を完全には除去せず管理していく(根圏を残す、短く刈るなど)方法をとっています(草生栽培)。
場合によっては「雑草」を鎌で刈り、刈った草を作物の周りに敷きつめます(草マルチ)。 土を覆った草は、雑草を抑制し、土を保温・保湿してくれます。さらには、草が腐蝕していくにつれて堆肥化し、土に栄養をもたらしてくれます。 草マルチは、石油から作られたビニルマルチ+αの働きをしてくれます。

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混植、コンパニオン・プランツ (共益作物)

写真:コンパニオン・プランツ

植物には相性の善し悪しがあります。コンパニオン・プランツ(共益作物)は、お互いによい影響を与える組み合わせの作物です。
無農薬・無化学肥料栽培においてやっかいなものに「虫」と「病気」があります。 キャベツを食い尽くす青虫、トマトやナスを覆い尽くすアブラムシ、葉っぱをボロボロにするカビ病、根っこがダメになる根コブ病・・・。 これらは少ない種類を大量に栽培すること(単一栽培・モノカルチャー)が原因の一つでもあります。 単一栽培の場合、虫や病気が発生すると、その被害は同一作物間で一気に拡がり、時には全滅をも招きます。
しかし、虫も病気も、適正な栽培量と環境があれば、大きな被害になるほどの大量発生はしません。 「ふたば」では、少量多品目栽培をすることが無農薬栽培への第一歩だと考えています。 コンパニオン・プランツは、それだけにこだわって作付けすると管理が難しくなる面がありますが、違う科の野菜を組み合わせたり、 前述の草生栽培と共に利用し、より自然で複雑な生育環境を作り出すことが、農薬や化学肥料を使わない持続的な農業の一つの形なのではないかと考えています。

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省耕起栽培

写真:省耕起栽培

一般的な農業では、多くはプラウなどの機械を使って、土を耕して(耕転して)から作物を育てます。 「ふたば」では畑の表面をかき回して整地するロータリー耕は行っていますが耕転しない省耕起栽培に取り組んでいます。
土の中にすむ微生物には、空気を必要とする「好気性」と空気を必要としない「嫌気性」に分かれます。 好気性の微生物は地表近くに存在し、嫌気性の微生物は土の中深くに存在します。 「耕す」という作業は、土を掘りかき混ぜますので地表近くに棲んでいた微生物が下の方に、深いところにいた微生物が地表近くに来てしまい、 微生物が棲むのに適した環境が変わってしまうのです。耕さない、ということは土中微生物の生活環境を守る、ということなのです。
省耕起栽培のもう一つの特徴は、「どんどん足していく」こと。刈り取った草、堆肥、木の葉、麦わらなど、 分解して土となる有機物を毎年毎年積んでいきます。耕したり、肥料をあげたりしなくても、時間と土中生物が良い土づくりをしてくれます。

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空間と時間の重層

写真:混植

生育期間の長い・短い作物、上に伸びる・横に拡がる・地中に伸びる作物、 などの生育特性をうまく利用して、空間と時間を有効活用した栽培をしています。
例えば、ツルで拡がるエンドウ・上に大きくなるキャベツ・地中に伸びるラディッシュを混ぜて植え、空間の無駄をなくしています。 この場合、長期間収穫できるエンドウ、生育に時間のかかるキャベツ、短時間生育のラディッシュ・・・と時間もうまく組み合います。

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